真夜中のマーチ
真夜中のマーチ 著:奥田英朗
青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケン。むっつりすけべの一流商社マン、ミタゾウ。高飛車で強がりのモデル、クロチェ。ひょんなことから10億円強奪の計画に乗ることになった3人だが……。(著者からの内容紹介)
アクションコメディ映画を見ているような感じ。いつもながら奥田英朗の小説はキャラが立って(マンガ業界用語でキャラ(登場人物)に読者を惹きつける印象的な特徴があることを指す言葉)いるねぇ~。読んでいて「こんな奴いねー」とか「ありえねー!」とか思いつつも滅茶苦茶ハチャメチャ振りが見事で笑ってしまう。
時間が空いた日曜日に、飲み会の予定がなくなった夜に気軽に読むのに最適なイッキ読み娯楽小説。
著者は昨年「空中ブランコ」で直木賞受賞。「イン・ザ・プール」はオダギリ・ジョー主演で映画化され、安部寛主演でテレビ化もされている。テレビ版をたまたま見ましたが、楽しかったです。看護婦役の釈由美子がサイコーでした。
小説自体が映画を見ているような感じなので、映像化もし易いのかもしれませんね。この作家の作品は何冊か読んでいますが今のところ失敗なし。奥田英朗お勧めです。