わかる!管理会計
経営の意思決定に役立つ会計のしくみを学ぶ
わかる!管理会計 著)林總
◇経営者の仕事:①経営目標を定める②環境の変化を予測して計画を建てる③計画実行のためのヒト、モノ、カネなどの資源を配分する。④現実の実務活動が計画通り行われるよう統制する。
◇「利益」とは、企業が生み出した価値の大きさのことであり、「企業活動の成果」です。一方、「儲け」は商売を通して増加した現金のことで、営業キャッシュフローとも言います。両者は全く異なった概念です。
◇利益の源泉は事業:経営者は事業の定義を明確にする必要がある。儲かる事業に集中し、儲からない事業からは素早く撤退する。正しい経営判断を行うためには、事業活動を正確に把握することが不可欠。
◇事業の定義:何をして儲けるか
◇事業活動は、経営資源を使って新たな価値を生み出すこと。
◇コストの発生とは「材料を使う」「人が時間を使う」「設備がモノなどを使う」こと。
◇原価は作業者の動きであり、機械の稼動であり、材料の消費です。したがって、会計数値が物量データと連動していなくては、正しい実態を把握しているとは言えない。
◇管理会計を行う場合には、現物のデータを「正確」に「速く」入手しなければなりません。
◇作業者に「作業日報」を書いてもらわないと「作業時間」は把握できません。
◇ビジネスモデルとは、経営資源を現金に換える仕組みのことである。
◇中期経営計画を実現するには、経営資源の「選択と集中」を決断しなければならない。
◇重要戦略課題を達成するには、部門ごとに策定するシナリオが個別構造計画です。これは、①新製品開発計画②販売計画③生産計画④人事計画⑤財務計画などから構成される。
◇全体最適という視点に立ち個別構造計画間のバランスを整える必要がある。
◇利益計画シュミレーションにはCVP分析(限界利益から分析)が最適である。
◇原価管理とは生産管理の裏返し
◇ABC(活動基準原価計算):経営資源から生じるコストを「アクティビティ別(活動単位別)」に割り当て、集計された原価を商品、サービス、顧客に集計する計算方法。