-- 読むだけで「経営に必要な会計センス」が身につく本 --
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 著)林 總
◇経営における会計の使命は、会社の活動を「可視化」すること。
◇決算書が伝える情報には、会社の主観が織り込まれている。
◇決算書は、会社の実態の正確な写像ではなく、要約された近似値にならざる得ない。
◇バランスシートの左側は会社の現金製造機(固定資産)とその中身(在庫と売掛金)
◇簡単に言えば、会社の活動は、現金を使って現金を作ること。
◇総資産利益率(ROA)が金利以下ならビジネスせずに預けたほうがまし。
◇リストラとは現金の増加に貢献しない資産の処分を意味する。
◇大トロより少ない資金を高回転で運用するこはだの方が儲かる。
◇顧客ニーズに絞込みによる資金の回転率をよくする。
◇営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、ザイムキャッシュフロー
◇営業循環を繰り返して増加した現金を営業キャッシュフローと言う。
◇営業キャッシュフロー:当期利益+減価償却費-運転資金(在庫+売掛金-買掛金)
◇会計はPDCAサイクルを効果的に行うために使われる。
◇現場レベルの「計画した作業」と「実際の作業」を比較することが肝要。
◇PDCAサイクルは、経営ビジョンに向って螺旋階段状に永遠に続く
◇会計は、キャッシュフローと利益概念を用いて行動計画の実行可能性を検証するツール
◇損益分岐点売上=固定費÷限界利益率(粗利益率)
◇品種を絞り込み、その上でブランド価値を高める。
◇ブランド価値とは見えない現金製造機。
◇粉飾:架空在庫、費用の繰り延べ、連結外し
◇固定費を減らし、材料費を削減し、製造スピードを早くすれば製品原価は下がる。
◇工場は価値を作りこむ場所
◇その活動が価値のあるものか、ないものかを定義し、非付加価値活動を削減する。
◇人が仕事をつくり、仕事が人を要求する。その結果、組織は拡大の一途をたどる。
◇時間があるから仕事をつくり、仕事があるから忙しくなって、もっと人が必要になる。
◇活動基準原価計算:「製品が活動を消費し、活動が資源を消費する」という基本理念で原価計算を行うものである。
◇会社の競争力は、経営トップの明確なビジョンと戦略、そして現場における課題を自律的に解決できる「現場力」。
◇会計数値で異常を見つけたら、そこを突破口にするのだ。現場に行き、関係者の話を聞き、とことん原因を突き止める。
◇バランススコアカード(4つの視点から経営を見る):財務の視点、顧客の視点、業務の視点、学習と成長の視点。