
2008年04月30日
講演:野口悠紀雄
講演:早稲田大学教授 野口悠紀雄
「いま本当に必要な経済政策 資本開国論」
日時:4月25日(金) 18:30~
場所:慶応丸の内キャンパス定例講演を那覇商工会議所でサテライト配信で受講
※那覇会場からFAXで質問をしてそれに答えてもくれました。
※気楽に安価にすごい人の講演が聴けるのでかなりよいです。
著書「超・整理法」で有名な方なので、てっきりその手のコンサルのような方だと思い込んでいましたが、かなり有名で著作も多い経済学者でした。失礼しました。
今後の日本の行く末を考える上で、考えさせられる講演でした。
◇05年以降の日本の企業収益の増加、株価上昇は、主として円安バブルによるもの。
◇それにより本来なら必要であった産業構造の転換(製造業⇒サービス業)がなされなかった。
◇日本の株価下落はアメリカよりも激しい。それは「円安バブル」の崩壊と、それによる輸出企業の収益悪化予想による。
◇サブプライムローンを発端とした投機資金の逆流により、「円安バブル」が崩壊。正常な水準に戻るにはなお相当の円高が必要。
◇90年代初めに世界で最も豊かであった日本は、いまや17位。アメリカ、ヨーロッパ諸国に抜かれ、「どうしようのない国」だったアイルランドにも抜かれた。
◇20世紀型のグローバリゼーションは工業製品が国境を越えること。21世紀型のグローバリゼーションは、通信回線を通じて安い労働力(インドのコールセンターなど)を活用すること。
◇人間ができることは全てアウトソースが可能。移民と同様の効果がある。
◇この21世紀型グローバリゼーションに日本は対応できない。なぜなら英語圏でないから。
◆これからは、こういうビジネスということ?(自分メモ)
①モノを介さないサービス業、労働力を投入し情報を作成し商品とする。
②自社でモノを作らない製造業
③システムという場所を売る。
④なんらかの特殊な場所の賃貸
⑤内需(教育・健康・広告・通信・金融・IT・コンサル・・・)
⑥アメリカはインドに何をアウトソースしているか?その中で、本土から沖縄にまだアウトソースしていないものがあれば、それはビジネスチャンスとなる。
◇一人当たり時価総額(グーグル12.83ドル、ソニー0.31ドル)がこんなに違う、一人一人の能力がこれほど違うわけがない。日本人はもっと優秀である。問題なのは経営。
◇一人一人の能力を最大化することが経営に求められる。
◇沖縄のホテルを外資が買うのは別に問題のないこと、それを妨害したりすることがグローバル化に遅れてしまう、没落している日本を生む。
◇モノづくりの幻想が日本経済をダメにする、変わる世界、変わらない日本
◇日本でいま本当に必要な経済政策は、海外からの直接投資を自由にする、資本開国である。

「いま本当に必要な経済政策 資本開国論」
日時:4月25日(金) 18:30~
場所:慶応丸の内キャンパス定例講演を那覇商工会議所でサテライト配信で受講
※那覇会場からFAXで質問をしてそれに答えてもくれました。
※気楽に安価にすごい人の講演が聴けるのでかなりよいです。
著書「超・整理法」で有名な方なので、てっきりその手のコンサルのような方だと思い込んでいましたが、かなり有名で著作も多い経済学者でした。失礼しました。
今後の日本の行く末を考える上で、考えさせられる講演でした。
◇05年以降の日本の企業収益の増加、株価上昇は、主として円安バブルによるもの。
◇それにより本来なら必要であった産業構造の転換(製造業⇒サービス業)がなされなかった。
◇日本の株価下落はアメリカよりも激しい。それは「円安バブル」の崩壊と、それによる輸出企業の収益悪化予想による。
◇サブプライムローンを発端とした投機資金の逆流により、「円安バブル」が崩壊。正常な水準に戻るにはなお相当の円高が必要。
◇90年代初めに世界で最も豊かであった日本は、いまや17位。アメリカ、ヨーロッパ諸国に抜かれ、「どうしようのない国」だったアイルランドにも抜かれた。
◇20世紀型のグローバリゼーションは工業製品が国境を越えること。21世紀型のグローバリゼーションは、通信回線を通じて安い労働力(インドのコールセンターなど)を活用すること。
◇人間ができることは全てアウトソースが可能。移民と同様の効果がある。
◇この21世紀型グローバリゼーションに日本は対応できない。なぜなら英語圏でないから。
◆これからは、こういうビジネスということ?(自分メモ)
①モノを介さないサービス業、労働力を投入し情報を作成し商品とする。
②自社でモノを作らない製造業
③システムという場所を売る。
④なんらかの特殊な場所の賃貸
⑤内需(教育・健康・広告・通信・金融・IT・コンサル・・・)
⑥アメリカはインドに何をアウトソースしているか?その中で、本土から沖縄にまだアウトソースしていないものがあれば、それはビジネスチャンスとなる。
◇一人当たり時価総額(グーグル12.83ドル、ソニー0.31ドル)がこんなに違う、一人一人の能力がこれほど違うわけがない。日本人はもっと優秀である。問題なのは経営。
◇一人一人の能力を最大化することが経営に求められる。
◇沖縄のホテルを外資が買うのは別に問題のないこと、それを妨害したりすることがグローバル化に遅れてしまう、没落している日本を生む。
◇モノづくりの幻想が日本経済をダメにする、変わる世界、変わらない日本
◇日本でいま本当に必要な経済政策は、海外からの直接投資を自由にする、資本開国である。

Posted by 茶花スタッフ at 15:00│Comments(0)