
2006年05月23日
砂漠 著)伊坂幸太郎

その他、小説中で、スゴクいい場面があたので、紹介。
怪しいチャリティーに対して、
「寄付しても、正しい目的に使われているか分らない」
「偽善者っぽくて嫌」
「小銭入れたって何の足しにもならない」
「一つの団体に寄付したら他の団体にも・・・」
「自己満足っぽい」
との会話を交わしている時に、西嶋が叫ぶ。
「そうやって、賢いフリをしてね。得する人間なんていないんですよ。この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何もしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れている、馬鹿ばかりですよ。」
Posted by 茶花スタッフ at 18:19│Comments(0)
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伊坂幸太郎「砂漠」(実業之日本社)【本の虫】at 2006年06月15日 21:12