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2007年07月26日

1秒先も予測できない! 現代・非人情物語

1秒先も予測できない! 現代・非人情物語

コップとコッペパンとパン 著)福永信

文学です。
なんとも表現しがたい、不思議な、意味不明な、おもしろい4編の短編小説。


◇「コップとコッペパンとパン」の書き出し
 いい湯だが電線は窓の外に延び、別の家に入り込み、そこにもまた、紙とペンとコップがある。この際どこも同じといいたい。
 図書館で調べものをしていると、・・・・ 

気がついたら話が飛んでいる。まさに「1秒先も予測できない!」
ちょっとした出会いの話だなと読んでいると、次の行では結婚していて夫婦の会話になっており、
その夫婦の娘の話だなと思っていると、いつのまにかその母親(つまり最初の登場人物)は死んだことになっており、・・・・・と、まったく説明のないままストーリーが続く。
読者が抱くであろう疑問点には一切応えることなく、意味の判らない会話や、妙な状況設定が続く。
でも、なんだか魅かれる。

なんなんでしょうか、これは!

よくわからんけど、文学であることは間違いない。
おもしろい!です。

1秒先も予測できない! 現代・非人情物語



Posted by 茶花スタッフ at 20:28│Comments(0)
 
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