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2005年08月09日

希望

希望

「希望学」という、社会科学の分野の学問が東京大学社会科学研究所で新しく立ち上げられた。

ここで、、『ニート』(幻冬舎)の著者:玄田 有史さんが書いている言葉が深い。
「希望がつねに失望を伴いながら、それでも希望が充実の源泉だというのは、希望に関する信念ではなく、希望に関する事実なのです。」
希望を強くまた具体的に持てば持つほど失望も大きい。でも人間はより困難な希望をかなえる事でより大きな充実感が得られる。

うちの会社にはアルバイトのスタッフが多くいるが、「自分はどんな仕事がしたいのか」、「自分にはどんな仕事が向いているのか」と悩む若者が少なからずいる。希望を持てない自分に失望している。失望するのが嫌で希望を持たないニートとは異なる真面目に自分の人生を考えている。


そんな彼等にアドバイスできる明確な言葉を僕は持ち合わせていない。なんとか言えるのは「いまのアルバイトの中でも疑問に思うこと、自分ならこうすると思うことがあるはず。小さなことでもいいから何か見つけてやってみたら? 小さな仕事でもやってみてお客さんから「ありがとう」って言われら嬉しいと思うよ。それがいくつか出来たらそれを仕事とするもよし、そのスキルを使って別の職業で使うもよし、兎に角なにかやってみたら? なにか見えてくるかもよ。 責任は取るから、やってみ。」ってことくらいです。最終的には大部分が辞めていくが、何か見つけてくれたらとは願っています。

振り返って、うちの会社は希望の持てる職場だろうか? 理由はいろいろあって辞めていくが、仕事又は職場に希望が持てない場合もきっと多いだろう。飲食業は一般的に3K的な職業で給料も高くない。 今の仕事の中でスタッフにどうやって希望を持ってもらえるか。少なくとも失望して辞めていくことだけは避けたい。 「希望を持てる、育てられる、叶えられる職場にすること」それが僕の希望です。



Posted by 茶花スタッフ at 19:12│Comments(4)
この記事へのコメント

「失望するのが嫌で希望を持たない」というのと
「ショックを受けるのが嫌で過剰な期待はしない」は
似てるけど違うんだろうな~>希望マナブ
Posted by 和家 at 2005年09月30日 22:16

受身又はコントロールの難しい希望の場合に、
自己防御のために過大な希望を持たないというのはよくあることですね。

能動的な希望は、きっと自分の能力や環境を無意識に考慮して、
自己制御するということかと思います。
ここで人と比べるという思考も入ってきて、純粋な希望が見え辛く
なるのかもしれません。
自分自身で自問自答しながら整理することが必要なのかもしれませんね。
Posted by ともひこ at 2005年09月30日 22:16

こんにちは、はじめまして。

飲食店のバイトを色々とやったことあるのでついついコメントを入れたくなりました。

希望学というのもはじめて知りました。
興味深いです。

飲食店にてバイトしていた時のことですが、
やっぱりやっててよかったなぁと思うのは、お客様が喜んでくれる事ですね。

その時は僕はバイトだったんですが、社員の方が積極的に
お客様の喜ぶ事をやっていたんです。

誕生日ならバースデーソングを歌うし、
新婚旅行ならミニウェディングみたいな事即席でやるし。

小さいことですが、とってもウケが良くて、楽しかったです。
多分その社員の人が一番楽しくやってましたけどね(笑)

こちらのお話を拝見してふとこのことを思い出しました。
Posted by だーしゃ at 2005年09月30日 22:16

>だーしゃ さん

はじめまして。

”仕事を楽しむ” 大事な考え方だと思います。

受身ではなく、能動的に楽しく仕事をすることによって、
やりがい、達成感が得られ、それが楽しみ・喜びへと通じるのだと思います。

ヒントをもらいました。ありがとうございます。
Posted by ともひこ at 2005年09月30日 22:16
 
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