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2008年03月03日

欲望する脳 

欲望する脳  著)茂木健一郎

気付きや発見のある素晴らしい本でした。
茂木さんは、脳科学者と言うよりも哲学者かもしれない。

◇人間にとっての倫理は、この世において「生き延びる」ために進化してきた。
◇欲望を周囲の環境に合わせて調整する脳の仕組みに進化してきたことは当然である。
◇不確実に満ちている⇒だから、脳の感情のシステムは進化してきた。
◇一人では恋愛などできない。当たり前のことである。
◇コントロールすることができない他者に向うからこそ、欲望には、根源的に脆弱性が在る。
◇欲望の中に潜む脆弱性ととことん付き合うことの中にしか、人生の恵みを味わうことはできない。
◇他社への真摯な関心があってこそ、始めて私たちは人間を研究対象とした科学を立ち上げることができる。
◇本当の感動は、むしろ既存の秩序とそれへのチャレンジャーの相克の中から生み出される。
◇宝くじは無知への課税である。
◇人間の知性は、いつまでたっても完成形を迎えることのない「終末開放性」をその特徴としている。
◇自分であることと、他者と向き合うことの緊張感の中で、欲望のあり方の問をはかる。恋愛に似たそのような生のバランスの中に、私たちは生き方を模索していくしかないのだろう。
たとえ、それが神様の視点から見たらひょっとしたら意味のない一つの無限運動だとしても、終わることのない希望や後悔の螺旋の中を、ぐるぐる回っていくしかない。人生という「遇有性の海」の現場はそこにしかないのだから。

欲望する脳 



Posted by 茶花スタッフ at 20:03│Comments(0)
 
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