仕事は芸術だ！

経営と会計

稲盛和夫の実学　　著）稲盛和夫

◇売上に対する販管費の割合にも常識と呼ばれる迷信がある。常識を前提にすると、意図せずうちに同業他社と横並び経営になってしまう。自社の製品をより効率的に販売するためには、どのような販売組織や販売方法をとるべきなのか、そこが重要な経営課題。
◇問題は、本来限定的にしかあてはまらない「常識」を、まるで常に成立するものと勘違いして鵜呑みにしていること。
◇大原則：売上を最大に、経費を最小に
◇売上を増やしながら経費を減らすというのは、生半可なことでは達成できない。そのためには、知恵と創意工夫と努力が必要となる。利益とはその結果生まれるものでしかない。
◇お客さまが喜んで買ってくれる最大限の値段。そのギリギリの一点を取るようにしなければならない。
◇固定費は増やすまい、減らそうと、つねに意識していないと、あっという間に増加し、会社の体質を悪化させてしまうもの。
◇使うほうの予算だけは厳守され、入ってくる方の売上は期待通りには増えない。それが予算制度の実態ではないだろうか。
◇使う分だけの当座買いが結局はお得。
◇社会の経済的発展をもたらすのは、人間が仕事を通じて創造する新しい経済価値である。その発展の源となる「価値」をより多く生み出すには、できるだけ少ない経費でできるだけ大きな経済価値を創造する必要がある。
◇一番大切なことは、経営者が社員から信頼され尊敬されるということである。