仕事は芸術だ！

「個人シンクタンク」の時代が始まる。

プロフェッショナル進化論　　著）田坂広志

◇これからは「知のネットワークを活用した一人のプロフェッショナルが、一人で様々な分野の「シンクタンク機能」を発揮し、その「個人シンクタンク」の機能を身につけたプロフェッショナルが、縦横に結びついて活躍する時代になる。
◇七つのシンクタンク力：①インテリジェンス力「必要な情報や知識を集め、分析・統合する力」　②コミュニティ力「人々の知恵を集め、新たな知恵を生み出す力」　③フォーサイト力「これから何が起こるのかの未来を予見する力」　④ビジョン力「これから何をめざすのかビジョンを提示する力」　⑤コンセプト力「これから何を為すべきかのコンセプトを提案する力」　⑥メッセージ力「未来予見、ビジョン、コンセプトを広く伝える力」　⑦ムーブメント力「ビジョンとコンセプトにより変革の動きを生み出す力」
◇ネット革命の本質：①情報バリアフリー革命→衆知創発革命　②草の根メディア革命→主客融合革命　③ナレッジ共有革命→感性共有革命
◇「知価社会」とは、「知識」が価値を失っていく社会である。
◇「言葉で表せない知恵」が価値を持つ。
◇5つの進化：①「言語知」→「暗黙知」　②「分析知」→「統合知」　③「個人知」→「集合知」　④「管理知」→「創発知」　⑤「理論知」→「行動知」
◇大切な身体感覚「概観」と「集中」：①そのテーマについての「長期的なトレンド」や「対極的な構図」を知る。　②そのテーマについての「印象的なエピソード」や「象徴的な物語」を知る。　
◇「物語」能力：様々な情報の中から、意味ある「物語」を感じ取り、そして、その「物語」を魅力的に語る能力。
◇「共感」とは：相手の主張や考えが、「その人にとっての真実」であることを、深い敬意を持って受け止めること。
◇「メッセージ力」は、具体的なメディアを通じてメッセージを発信し続ける修練以外には、鍛える方法がない。
◇パーソナル・メディアは、どこまでも、「読者にとって役に立つ情報、知識、知恵を伝える」ことに主眼がある。
◇いつの時代においても、大切なことは「知る」ことよりも、「行じる」ことなのであろう。
◇批評とは、人を褒める特殊な技術である。
◇高度な専門知識を「素人にも分かりやすく語る力」を身につける。
◇「知恵」を伝える技法：「自分の体験談」や「著名人のエピソード」、「物語」や「寓話」である。
◇まず与えよ、されば与えられることもあるだろう。
◇参加者は、高い意識を持ったメンバーの姿に学びながら、自身の意識を高め、成長し、具体的な行動に取り組んでいくという「学びの成長」のプロセスを重視したコミュニティにすること。
◇ネットラジオ局を配信してみよう。
◇Think Tank から　Feeel Tank へ：社会の「知のパラダイム」を、「考える」ことから「感じる」ことへ重点を移さなければならない。
◇「感じる」こと。
◇「思想」とは、「自己の内に見出す」ものである。
◇「思想」とは、「魂が共鳴」したとき、それが自らの血肉となり、それを「体現して生きる」ことができる。
◇「魂が共鳴する」とは、「自らの内に、すでにそれが存在することを知る」ことである。
◇「思想を育む」とは、「自分らしさ」の発見。他の誰でもない、自分だけのもの。それが最も自分らしいと感じられるもの。その「自分らしさを」を見出すこと。それが、一人のプロフェッショナルとして、仕事を通じて、求められ続けるものであり、一人の人間として、生涯を通じて、求め続けるものである。